2016年10月24日月曜日

人生の自由度

今日のテレフォン人生相談も、前回に続いて難問である。

前回は、整理が容易でない相続問題であったが、
http://tel-soudan.com/inheritance-katou-nakagawa-161022/
このような事例は、弁護士に依頼するにしても、問題状況そのものが容易でないので、そう簡単に解決つかないだろうことは、回答者の中川潤弁護士の示唆するとおりである。

今日の相談も、法律相談と云えば、そのような面も強いが、どういう生き方をしたらよいかという人生戦略論風の部分も大きい。
パーソナリティも加藤諦三氏、回答者中川潤弁護士と、前回と同じコンビである。
http://tel-soudan.com/brain-tumor-katou-nakagawa-161024/

仮に、母親が店じまいを覚悟して、いますぐ借金を清算しようとするにしても、オーバーローンになっているからには、すぐに裸一貫で出ていく形でハングアップしなければならないことになろう。
母と姉妹で、父親の元気なときのように店をやり続けて借金を何とか返しながら、父親の療養を支えられるかどうかは未知数だろうが、それが無理なら別途うまい足抜け方法を考え出さないと、途中で下手な形のハングアップになっては、無理筋がよけいひどくなる。

中川潤氏と加藤諦三氏の直言するとおり母子三人で腹を割って話し合って道を探るのが一番だろう。

人生のまさかの坂は、結婚式の祝辞にだけ出てくるものではない。
事業であれ、その他の人生のイベントであれ、算段の少なからぬ部分が、突発事の発生で、ご破算に持ち込むのさえ困難な苦境に陥ることがある。
回想録には、その苦境を、自分はこうして七転八倒しながら、何とか七転八起して克服したなんぞというものがみられるが、そうできなかった人は書くどころでない人生に突入したりしているので、その声は聞こえてこない。

この事例でも、何とか店を続ける見込みがたつのなら、三人で店を続け、病人は病院や施設にお世話になって、仕事の合間にしっかりと面会などでエンカレッジして、しのいでゆくということにトライしてもいいかもしれない。

しかし、するもしないも、また他の道をとるなら、それをどういう形に選ぶかも、みな当事者たちの考えと選択が必要である。
まさかの坂を登るのも、降りるのも、立ち止まるのも、飛び降りるのも、まさかであるだけに容易でない。
運がよければ、そんな時代もあったねと~♪歌うことができる。

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