2016年10月3日月曜日

神隠し

室内履きのビニールのスリッパが消えた。

部屋の中を探し回ったが、神隠しにあったように見当たらない。
わんこらが小さい頃に、よく咥えて回ったので、彼らが隠しそうなところもくまなく探すが、ない。

こんなもの百均でいくらでもみかけるものだから、補充するのは簡単だが、気味が悪い。
そんなこんなの半日だったが、やっとわかった。

昨夕洗濯機に敷物等を入れて回した。
今朝蓋を開けて敷物にくるまれて鎮座ましていて、一緒に放り込んだとわかった。
洗おうと思ったのか、まったくの勘違いかすらわからない。

おかげで、きれいなスリッパになったので、結果的には悪くはない。
ただ、心理的な起承転結が腑に落ちていないので、この点ではスッキリしない。

まあ己の認知能力が落ちてきていると承知するのが無難だろう。
きっと、どんどんこうなっていくのであろう。

最近、曽野綾子さんが、ご主人の三浦朱門氏の認知症の介護で大変にされているというニュースを耳にしたが、自分に関して対策はない。
ああして、こうしてなどと思っても、それがどんどん現実を離れ、おしまいにはまったく的を射なくなるわけで、そういうこと自体は対策のしようがない。

スリッパでなく、自分自身が神隠しのごとく消えてしまえばいいのだろうが、活動的、外交的でない性格から、きっと籠城型の末路になりそうだ。
これだけは、どうしようもなさそうなので、まだ素面のうちに記録しておこう。



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