わんこらに鶏骨などは禁忌だという説がある。
骨が消化管粘膜に刺さって致命的になるリスクがある。
そのとおり、リスクではある。
しかし、うちの仔らは大好きだ。
人間の子供の養育と同じである。
今日のテレフォン人生相談は、自信喪失状態の娘についての相談だ。
スプーンフィーディングしたのかどうか、事実関係は不明だが、ナイーブに育った子は、ある意味つらい。
自信は持てないだろう。
愚息もこれまで過保護にして、急に獅子の子落としみたいはないだろうと憤ったことがある。
しかし、延々と親と子の共同幻想は維持できない。
どこかで、厳しいリスクテイキングの必要な世界に被曝させる必要はある。
獣は、ペットといえ、獲物を咥えて駆け、しゃぶり尽くす本能をしっかり維持している。
ルンルンと獲物を咥えて駆けることなど、誰も教えなかった。
ペットフードだけを与え、座敷犬として飼っていけば、こういう本能や習性を喚起されることもなかっただろう。
飼い主としては、噛み割った骨片が死亡原因となれば、先日の仔の終わりのときのように嗚咽するは間違いない。
しかし、それでも獣としてルンルンと走るこの仔らの獣性を生かしてもやりたいとも思っている。
ドッグフードだけで満腹にしたときと、野性を喚起する食べ物を与えたときの目の輝きはまるで違う。
世のマニュアルには、ペットフードですら変えるなと書いているものがほとんどであるが、大嘘である。
美味いもの、歯ごたえのあるものは、彼らもよく知っている。
管理社会と何々という話になると、ペット飼育だけ、子供の養育だけではない。
関わるこちらの見識や度量が、しっかりと全面展開で問われる。
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