2016年11月24日木曜日

white coated

軽く砂糖をまぶしたような風景。
大して降らないが、間欠的にポソポソと降っているよう。
細雪という形容でよさそうだ。

庭も霜でサクサクという音が出る。
その上に薄く雪が覆っている。
冬のはじめの風景だが、この程度が好きだ。

東日本の余震津浪発生も大きな被害をまぬがれたようだが、これに限らず、これからもこのような心理的逼迫や実損に追いまくられそうな時代だ。
元々地震多発国に加えて、この高代謝社会で、地中から海中からエネルギー源をゴッソリ吸い上げて、それを蕩尽するかの如く大量消費しないと生きていけない現代なので、当然足元も地が揺らぎ風や波が騒ぐ。

世界も同様だ。
トランプ氏もTPP離脱だと公約履行に進む現況であるが、ここまで国際化しての多国間貿易協定の話なので、徹底的なモンロー主義は貫けない。
さっそく同じ口で、多国間FTA推進強化を示唆するなど、安全保障同様真性モンロー主義の換骨脱胎を図っている。
トランプ氏がTPPアイデアを壊滅宣言したとたんに、ASEANプラス6のRCEP(東アジア地域包括的経済連携)など中国が抱きつくFTA議論にシフトする流れが国際経済で注目されているが、単にTPP潰しだけでは、アメリカの国益も危うくなり、結局はオバマケアの承継と同様、TPPの再構築を余儀なくされる可能性も小さくない。

日本も、ロシアとの交渉中にミサイル基地強化などビンタ張られながらの外交活動を余儀なくされているが、対米対トランプだけでなく、半島の危機大変動、その他もろもろ政経大地震の危機対応も常在のこととなる。
それに加えてというより、もともとモンロー主義どころでない内向きの国で、国内産業の構築も官僚制の下で利権構築の網のなかで交錯的に育成され、その改革は黒船や維新でなくては図れない国柄である。

自己美化と自己唾棄の両極の間で、いま他国の行っているような犀利な現状認識や実践に弱い国民性。
いまやそれを承知で淡々と霜を踏んで歩いてゆくべき季節のようである。

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