2016年11月17日木曜日

健啖ハムレット

ずいぶんと少食になった。
若い頃は、健啖家と皮肉を言われる大食漢だった。

歳をとって、基礎代謝も小さくなり、活動性もさがり、ずいぶんと食生活もダウンサイジングした。
少し食べ過ぎると、あるいは運動しないと、空腹を感じなくなる。

その流れに沿って、腹が空かなければ飲み食いはしないが、だからといってダイエット志向はしない。
歳をとって、ひたすら雀の餌で済ませると、これまた危ない。

体力が落ちる。
ザルコペニアだ、ロコモだと、体の貧弱化にともなう身体機能の脆弱化がすぐに顕れる。
ちゃんとお陀仏するには、体力を維持していかないと、うまくいかない。

自分より一回り若いタレントの伊集院光氏も、百キロを超す巨漢だが、健啖家でありつつ、運動その他で長期的な体重低下を目指しておられる。
番組の企画という安全配慮もあって、急峻な体重低下は危険と、年余にわたる緩徐なプログラムになっている。
若くても、太るばかりも危険だが、急に体重を落とすのも危険である。

ところで、食生活だけでなく、外部とのやりとりなども、このようなハムレット状態が難しい。
停年で仕事と急に切れて、やることもなく引きこもり、生きる屍化するのも困りものである。
かといって、いつまでもワーカホリックなのも、仮に体はもっても、老害で傍迷惑なものとなる。
歳がいった分、うまく人間関係をトリミングしつつ、自閉的になりすぎぬ開放性も維持することがあらまほし。

そういう目分量も才覚なのだが、歳をとってもそのこと自体は初体験である。
昇天するという初体験まで、「青春時代」~♪同様、道に迷っているばかり~♪である。

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