2016年11月6日日曜日

白い街歩き

予約図書がやってきたので受領に回る。

バスの影がない。
休日運行に加えて雪の影響だろうが、こちらへも向こうへも一台も走らない。
半分歩いてこれなら、もう歩くほかない。

路地は殆ど道のない状態で、日頃のスピードの半分どころか、三分の一、四分の一もいかない。
車も殆ど通らず、そのぶん立ち止まる必要がなく、相殺すれば、いつもの倍少々かかって到着する。

帰途のスーパーへは、広い車道の横の歩道だから、行きよりもスムースに進む。
車道も中途半端な交通量と、突然の大雪で除雪もなく轍だらけだ。
行きに見かけなかったバスも見かけ、曲がりなりにも動いていることを知る。
しかし、もうバスやタクシーに乗る距離でもない。

雪の中を重い買い物袋をぶら下げて歩くのは大変だということもあるが、このところもうストックを買いためるライフスタイルに別れを告げたので、ささっと不足品を補充する分を買ってそそくさと帰路についた。
大雪だけでなく、他人様の購買行動を見ていても、面倒で派手な動きをミニマムにして身軽にと指向しているようで、わが地の購買行動もよりデフレ親和傾向を強めていそうだ。
みんな近所のご夫婦のように自家菜園漬けなんぞ作っているわけでもないだろうが、スーパーの漬物用の大量単位の食材なんぞも、あまりはけていない。

転倒回避のためのソロソロ歩きで、クタクタになって戻ったら、雪やこんこで庭駆け回りたくてウズウズしているワンコらに伴走をねだられる。
脱走できないように結界を除雪し、一緒に駆ける。
段差やマンホール等のtrapのない勝手知ったる狭いわが家の庭で、ドッグランに付き合って、人間様の硬くなった筋肉も少しはほぐれる。

このように、少しずつ冬の暮らしを思い出す。
今日も、シャーベット雪で、アスピリンスノーと一味違った滑り方を思い出した。
新雪でも、場所によってはアイスバーン状態になっていて、単に尻餅ついて苦笑い程度では済まないところも伏在する。

こんなことを繰り返して、馬齢を重ねてゆく。
楽しいのか、つまらないのか、自分でもよくわかっていないが、これが生きていくということなんだろうと思っている。

0 件のコメント:

コメントを投稿