2016年11月28日月曜日

寄合酒

料理は面白いが、この歳になってやっと基本のキの欠如に気がついた。

落語の寄合酒は若い頃から嫌になるほど聴いている。

鰹節を手に入れ煮立てる。
出汁はどうしたら?と聞かれて、あれ要るか?と答える。

字面や場面は知っているはずなのに、ほんの暫く前まで、あたしが八っつあん熊さんを実際に演じていた。

折角煮詰めたエキスが目の前にあるのに、流しに捨てていた。
出来上がった料理しか見ていなかった。

ちゃんと使えば、次の調味料は不要で、もっと肝は、容易に作れない出汁が既に目の前にあるということだ。
わかってないと、八っつあん熊さん以下だ。

まあ、気付くのに遅いということはない。
ありがたいと思うべしだ。

昨日のそこまで言って委員会も、これにさも似たり。
ちょっと出汁とりが足らんなあとか、こりゃあ出汁がらも使えないぞとかいう議論はあれど、日米その他ズケズケ言いのディベイトはそれなりに的を射る。

これからは出汁とりに精励し、味のわかる流れをしっかり享受することとする

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