2015年9月11日金曜日

秋の怪談

ピンポーンが鳴り、monitorの向こうにはババジジの二人組。

国勢調査だと云う。
開口一番、異なことをおっしゃる。
「間違った宛の書類をポスティングしたので回収させて欲しい」

わが応答。
「不自然なんで、そうなら国にでも地方公共団体にでも、こちらから直にお渡ししますから、お帰りください。」

オバサンは引かない。
このところなりすましの詐欺も多く、開口一番誤投入など不自然で信用できぬとのわが言に、これこの通りと首からぶら下げた身分証風をmonitorの向こうでいじっている。

「そんなもんこの時代にいくらでも偽造できるし、ホンモノか自称不明のNHKやら、町内会長のマル適もらってるとこいて消火器だなんだと押し売りに来るのもいる。わしゃあんた知らんし真正性を確認できんから悪しからず。お帰りあれ。」

オッサンは家の表札あらためてすがめて「弁護士か、、、」むにゃむにゃと言いながら、去っていった。

ホンモノなら担当部局に郵送なり、ついでに持参なりしてやろうと外回り時に玄関みると、ない。
ウソ。
ホンモノでも、詐欺師でも、釣りであったことは間違いない。

まあ、なりすまし詐欺師、押し売りの可能性もある。
いまや、こういう行政対応、施策実施というニュースが流れたら、即詐欺approachが涌くという時代。
否定はできない。

駄菓子菓子、「ホンモノ」で次のような可能性が高いと思っている。
上述したとおり、いまや子供でも、少々認知症気味の高齢者でも、自己防衛リテラシーがあれば、わが対応に近い猜疑心でホイホイ乗ってこない。
privacy理由で、ピンポンlevelではじかれる。
だから誤投入のような姑息なウソで先ずは玄関を開けさせ、その勢いでこれがホンモノ、貴方の分と押し付けて帰ろう。
そういうあざとい戦略の可能性が透けてみえる。

なぜなら、ピンポンも押さず、説明もせずいきなり守秘性重要とされている用紙を投入するなどというstoryの不自然さである。
実際にrejectされることの多さに辟易しての苦肉の策かもしれない。

それにしても困りモノ。
曲がりなりにも公務を受託した調査員が、理由はなんにせよこのような欺罔的手段を弄して業務を行っていいのか?

実質的な金銭的損害が出ずに詐欺罪に該当しなくとも、許せないと思う住人に住居不法侵入などと指摘されてもしかたのない行為だ。

正当業務行為だと強弁しても、適正な手続きを経てはじめて個人情報の徴求を正当化できる仕組みだから通らない。

自分なども、今年からネットで回答可能と知ったゆえ、来たらネット回答を心づもりしていたが、こんなホンモノかなりすまし詐欺師か不明の人士らが持参する用紙に記載しているパスワードなど、fishingの危険大となれば、対応が困難になる。
国勢調査には、拒否にサンクションも用意されているが、こんな現状ならば正当な猜疑心として正当化できると思う。
しかられたら、そういうデュープロセスで当局の見解を聴きたいと思っている。

かくの如く、時代に合わないトンチンカンな作法、システムは、デファクトのlevelで動かなくなってゆく。
経済だって、教育だって、治安だって、国防だって、こういうレベルでの手当て、目配りができないと、実効的なアウトカムが得られず、混乱を増幅させるばかりとなる。

このオバチャンオッチャンが詐欺師なら、なにやってんだバカ野郎という気持ちだけでなく、こんな犯跡の残り易い形で何をどうgetしようとしてるのかわからないが、すぐにバレちゃうよという気持ちにもなる。
ホンモノなら、なり手の少ない時代に、ほまちフィーでしかも詐欺師もどきの手法がと叱咤激励どころか厳しく論難されかねないのに、ご苦労様と言いたいが、言えない。

世は、安保法制で理解力に乏しい若者やそれで味をしめる組織が騒いでいるが、そのかげでマイナンバー、消費税増税など国民を丸裸にして、ギリギリと搾り取るというわが国風の超限戦も粛々と進められている。
是々非々論者、最後はわが国に合ったおとしどころ模索論者の自分としては、結論的には已む無いと思えど、かくのごとく、都度都度の怪談講釈は死ぬまで演じようと思う次第。

それぐらいしかできんもんで。

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