2017年4月16日日曜日

葭の髓から、眼力を覗く

二度寝して、庭に出る。
月は相変わらず天空に鎮座ましますが、夜半に見えた星は既に見えない。
世界情勢どころか、星月さえ慌ただしく遷移する。

さて、SNSなどネットで見聞きする意見に違和感あり。
安全保障も大事だが、国会の森友議論もちゃんとケジメつけるべきだの意見。
また、某作家の、わが子弟に被害が出たら、俺はテロ組織作って売国奴にリベンジしたいの言に、元凶の某国に対して攻撃すればいいので、なぜ国内で内弁慶なと揶揄する声。
共に、肝心なポイントをネグッている。

第一の意見は、国会論議の構造にblindだ。
この国家危機に、七割安全保障論、三割を森友論議ならわかる。
しかし、現在野党の行っている行動は、防衛論や共謀罪審議をさせない為に、ひたすら森友論と忖度を論じる。
しかも、仮にあっても何の法的問題のない講演料や百万提供の話だ。
するなら、法的結果を左右する、契約関与をめぐる本筋だが、そういうことは意に介さない。
あげく、ブーメランで解党現象や辻元疑惑で野党もメチャクチャだ。
そして、一番は、これら野党の振る舞いは、しっかり半島のcrazy権力の意を受けた第五列行為になっていることだ。
よって、スパイ防止法も共謀罪もないわが国で、半島の枝となって潜入している数千人に及ぶ工作員の活動が助長されれば、まさにこれらの行為は、外患誘致に値するのだが、こういう国会論議リソースの蕩尽について、第一の意見の論者は全然わかっていない。

第二の某作家への揶揄も、全く同じで、反日日本人あるいは半島工作員が、わが国を舞台に、第五列行為に入れあげて、日本の安全保障やテロ対策を骨抜きにしようとする行為に間接侵略性を見いだして、この作家はcounter violenceのたとえをしていることを、論者は知らぬふりか、知ってのすり替えか、揶揄するわけである。

これらの構図に、高須先生などもさっさと森友論議に幕引きして、朝鮮有事に当たれと云っているが、わがネット知己なんぞは第一の論点を踏まえず、ちゃんとやれコールにひたすらである。
予算委員会ならまだしも、厚生労働委員会で論点に全く関係ない質問を繰り返した眠進党議員など、全く亡国(某国)の犬というほかないが、こういう構図についてどのように思われるのだろう?
こういう状態で、安全保障論議や共謀罪審議が皆無に近いレベルまで妨害されているのだ。

この点、アメリカはまだましだ。
ヒラリー氏や民主党も、今回のトランプ氏の行動を支持表明している。
国家の危機と見れば、是々非々で実質論を採る常識が、わが国には欠ける。

しかし、「ここがロードスだ、ここで跳べ」の言葉どおり、ここで跳ぶほかない。
「シン・ゴジラ」で見せた長谷博や竹野内豊の頑張りの如く、我々は何が「われわれ」と呼ぶに値するか?、結果主義的リアリズムで「われわれ」の実現は可能か?、それらを模索していくほかない。

余命幾ばくもない老体で自分はこのように考えて、あえて他人様の眼力の節穴を嘆いた次第ではある。

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