2015年11月27日金曜日

憂国忌

三島さんが、亡くなった日。
ボクはまだ高校生だった。
何が起こったんだろうか?
ずっと今までおもい続けているが、よくわからない。

今日が命日で三島さんと同世代の人に山崎晃嗣という人物がいる。
三島さんは、「青の時代」という長編小説で描いているが、昭和24年の今日亡くなった。

いわゆるアプレゲールで、光クラブという融資会社を作り、一時は非常に羽振りがよかった。
しかし、無茶な高利賀しが法律違反を問われ、パンクした。
青酸カリで服毒自殺し、「死ねばすべて青酸カリ自殺」とニヒルで洒落っぽい辞世の句を残して逝った。

三島さんの行為は、一見非常に政治的に見えるものだが、実に文学的、劇的にみえる
勿論、文学は、ある意味で、非常に政治的であり、哲学的であり、それゆえドラマツルギーで見つめられるはずのものである。

そして、三島氏の死も山崎氏の死も、その点では通底している観がある。

時代は、大きく変じ、いまやアプレゲールではなく、プレゲール、イントラゲールとでもいうべき有り様にみえる。

我々は、割腹も、服毒も、いま未だ必要としていない。
ソクラテスや、浅野内匠頭や四十七士になることを求められている状況でもない。

さて、さればいかに生きいかに往くか?
自分のため、少しは人様のため、何ができるか?
ああして、こうして逝った人々の命日に、いろいろともの思っている冬のとば口の夕。

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