2017年3月28日火曜日

シンゴジラrefrain

ことある毎にシンゴジラをrefrainする。

シネエデュケーションでは、学生さんは一度だが、こちらは何度も観る。
仕事で教える方は、学生さんのように一回観てreport書いて終わりではない。
長い教職生活に、こちらも日々変化するから、画面の印象もそれに連れて変わって来る。
今はセミリタイアで講壇に立たないが、ほんによく観たもんだ。

これは授業用のDVDに限らない。
プライベートなお気に入りでも同じ。
寅さんのリリーがらみが好きで、四編の浅丘ルリ子がらみの作品を繰り返して観る。
こちらも変化するだけでなく、役者さんも物語も加齢するから、ある日「この頃のサクラさんは、何歳だったんだ」なんてことがふと染みてくるようなこともある。

シンゴジラについてmiscellanyを列記してみよう。

内閣官房副長官の矢口蘭堂(長谷川博巳)と米特使のカヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)の関係が、かかあ天下に見えて微笑ましい。
「苦難で属国も成長し手練れになる」のセリフも、両者の関係性に投影すれば、面白し。
集団的自衛権で後衛に徹して、それを逆手に取ってそれなりのイニシアティブをとるという現在のわが国の実際と、しっかりとかぶる。

エレベーター内での閣僚たちのゴジラ安直駆逐可能期待の会話に、矢口の「そういう希望的楽観視が先の戦争で300万の犠牲者を生んだ」のセリフが、この映画のパヨク云うところの「右翼マンセーだ」の批判が当たらない辛口性を担保していて、良い。
その他、自衛隊の損害描写も同じ。
肉を切らせて骨を切りに行く現実の危機対応を描写して秀逸だ。
平和の困難とコストをリアルに描いている。

環境省のリケジョ課長もなかなかいい。
米特使のアグレッシブな色気も悪くないが、彼女の浮世離れしつつ、リケジョ的感性や賢しさも、なかなかシュールなお色気を醸し出していて、よし。

フリージャーナリストの早船達也(松尾スズキ)のイメージが、大好きなジャーナリスト山口敬之氏を彷彿とさせる。
FBで人相悪いとパヨクに揶揄されておかんむりなるも、「シンゴジラ」観れば典型的ジャーナリスト風体とわかっていただけるのだが、、、、。

ところで、軍事アナリストの小川和久氏は、「シンゴジラ」を観られただろうか?
もし観られたらどんな御印象だろうか?
FBやtwitterでfollowし、図書館本も全在庫読了し、最近もマット安川氏のinterviewも何度も聞き、堪能しているが、お忙しそうなのと雲の上の方なので、メールもできずfollowするのみ。

いずれにせよ、何度反復しても庵野監督の力量には、驚くばかりだが、敢えて云えば、ヤシオリ作戦で注入した凝固剤は、どういう機序で吸収されるのか?
作品内に表示・示唆されていないか、これを問題関心としてselfシネエデュケーションを続ける。

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