science writerの竹内薫氏の新書本を読了する。
副題は「思い込みで判断しないための考え方」とある。
つまりは「真実」はなかなか掴まえにくいという話だ。
氏のような学識はないものの、日頃から考えてきていることが多いにoverlapするので、スッと賦に落ちる。
実際に公準はスパイラルに、あるいはネオンのように点滅しながら、後代に接ぎ穂されていく。
人間の認知認識というのは、そういうもののようだ。
切り切られ再採用される、それが現実だ。
個々の人間においては、最後にそうして育んだ認識総体で総括するほかない。
未だの際にいなければ不可視ではある。
また、個々の違いを踏まえれば、最後まで「みんな違ってみんないい」「他人様はわからない」が実際のところであろう。
いまも、身辺雑記から、天下国家、宇宙まで、混沌でまるでミラーボール、万華鏡の如くである。
それはそれでよしで、他者他説にナイーブになるより、ビビッドに現実を観ていくほかない。
そして、観ることの観測問題を加味すれば、再び「99%は仮説」に戻る。
良書であるゆえ、ご推奨する次第である。
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