2017年3月20日月曜日

シンギュラーポイント再考

AIがみんなやって下さる。
人間は黙って見てりゃいい。
そんな時代にバク進中だと云う。
確かに単純作業は、すべて機械化され、機械を作る設計図も工程もみんなAI様にお願いし、遠からず人はみな失業者になる風情にはある。

だからと云って、、、、、庭掃除をしながら考える。
シンギュラーポイントに達しても雪は降るだろう。
居宅をいくらインテリジェントにしたところで、漏れも出るだろう。
日本だけでなく、世界中自然災害をまぬがれた地などない。

かくて、シンギュラーポイントも見果てぬ夢だろうというのが、わが所見ではあるのだが、それでも自動化の流れは否定できない。
先般ながめた軍事論でも、装備の多くは無人化が進み、これもシンギュラーポイント目指してバク進中だ。
米軍高官は、敵ドローンをパトリオットで撃墜する実験をしたが、数千円のドローンを億単位のパトリオットで落とせば費用対効果はお笑いで、高官は講演で「自分が敵軍のトップなら、ドローンを一杯飛ばして、米軍を破産させる戦法をとるかも」と笑いを誘ったという。
ホンに世界はシンギュラーポイントに向かい、かつその状況はパラドキシカルだ。

という事で、シンギュラーポイント論は、乗り切れぬユートピア論であり、かつ究極のディストピアである。
そんな時代の手前を生きて、どこまで見れるか?
嬉しいような哀しいような、不思議な老後ではある。

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