2017年11月4日土曜日

たった五ケ月でいった子に

どこか弱い子だあった。
左目が斜視気味で、内眼角に充血がいつも激しく、気になっていた。
いつも長生きできればいいのだが、と思わせるところがあった。

しかし、やんちゃ頭でもあった。
悪さをするとこの子だった。
身体の不備と合わせて、だからよけい可愛かった。

事故で受傷し、たった五ケ月足らずでいってしまった。
必死で看護したが、およばなかった。
受傷のときに命運が決まり、受傷も彼のハンデが影響していたかもしれない。

人であれ、ペットであれ、生きとし生けるものに、限りがある。
会うは別れのはじめだという。
自分だって、慚愧の念でこの子たちより先にいく可能性もある。

必死で看取ってやれてよかったという思いと、もっともっと元気に生きれたのにという後悔がある。
自分がいったら、遊べなかった分、もっともっと遊んでやりたい。
いまは泣いてやることしかできない。

生きることは残酷でもある。
死者がいって直後でも、生きる算段が優先もする。
だから、養老先生は自分の死は考慮外とおっしゃるのかもしれない。

しかし、今夜はせめてこの子のためにメメントモリ。
哀しい土曜日を生きる。

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