2018年3月30日金曜日

私小説s

そろそろ仕舞い湯の雰囲気で、回りを片している。
Youtubeでは、偶然遭遇した松本清張氏の「父系の指」が流れている。
この作品は、内容から清張氏の私小説そのものであることがわかる。

この作品から、氏の作品の深みが見える。
氏を単なる党シンパと見る人々もいるが、万一党政権樹立なんてことがあればきっとソルジェニーツィンになったであろう、人生の闇をbaseにした内実がほの見える。
あまりロマンティックな文学性を欠くので、自分は惚れ込む作家でないが、先に見た同じ清張の「証明」のように、人間のドロドロが昇華し、類いまれなるplot makingを成し遂げていることを見ると、やはり刮目せざるを得ない。

ということで、濃い人のコンデンスを見て、己れの薄さを反芻する。
でも、それなりの俺の味はあるわいの夕~♪

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